いまここね

どんなだってこれが今の自分

いやな気分よ、さようなら

Amazon.co.jp: 〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法: 夏苅 郁子, 小池 梨花, 野村 総一郎, David D. Burns, 佐藤 美奈子, 林 建郎, デビッド・D.バーンズ, 山岡 功一: 本

 

いやな気分よ、さようならという本を読んでいる。

うつになってから、認知行動療法について学ぶ必要があると強く感じていた。

何故かというと、具合が悪くなったのはこれで2度目だからだ。

自分の考え方が問題だから根本から変える必要があると思っていた。

感情というのは自分の考え方が生み出しているものだということが書いてある。

 

わたしの場合、「あなたの考え方は問題がある」と言われると、

自動的に「あなたは問題がある人間だ」という変換を頭で行う癖がある、

まるで人格否定をされているように感じる。

というように、うつになる人は、無意識のうちに

うつになるような悲観的な物の捉え方をしてしまうところがある。

だからそれを認識して、自分を受け入れ、そして変えて行くことが必要だと言うこと。

 

それには書いて認識することがすごく大切で、いやな気分や不安、悲しい、怒り、

を感じた時に、どうしてそんな風に思ってしまったのか、そのいやな気分は100%中何%か、

でも本当はこんな側面もあったのかもしれない、それを書いた後でどれくらい楽になれたか。

ということを客観的に書いていく、トリプルカラム方法という方法など、具体的に

どんなことをすればよいかが書かれていてすごく良い。

 

わたしは、正直心療内科などに期待しても無駄だと思う。

親身になって患者を治そうとしてくれる医者は本当に数少ないと思うからだ。

最初にうつ状態になった時、わたしはうつじゃなかったかもしれなかった。

夜レストランで働いていたため夜型の生活になっていて自律神経もおかしくなっていのかもしれない。

つらい失恋して3ヶ月経った後に突然涙が止まらなくなり、とても怖くなったわたしは

どこに訴えればいいのかわからずに、知っている精神科に駆け込んだ。そこで、

涙が止まらないことを訴えると、大して話を聴きもせずに「うつですね」と言い放たれた。

医者はその病院の院長だった。最初から何錠もある薬を出され、何かおかしいと感じながらも

薬を飲み続けわたしの体調は悪化して行った。

結局わたしの体調は薬を止めたらぐんぐん良くなって治ってしまった。

薬は頭を鈍くして行くだけだと思っている。

脳内を操作する薬を何の躊躇もなく飲むことはもう無理だ。

だからといって薬を飲んでいる人を批判しているわけではない。

それで助けられている人もいるのだろうし、それが一番良い方法だと思うならそれでいいと思う。

 

ただ、それで何年も苦しんでいるのならば、見直す必要があるということ。

薬を飲んで医者の言う通りにしていれば治るなんていうものではないように思う。

今回うつになった時も、計4カ所の心療内科に行ったけど、

この経緯を話して薬はなるべく飲みたくないと話したにもかかわらず、

全ての医者に薬を勧められたし、認知療法のことを話してくれた医者は一人もいなかった。

一人は全く無能で、寝てれば治ると言い放った。

 

この本の中では、ずっと寝ていることはネガティブな考えを探し求め落ち込みを

酷くさせるよくない行為だと書かれている。この本が発行されたのは1990年。

どれだけ勉強をしていない医者が簡単に薬を勧めてくるのかがよくわかると思う。恐怖だ。

だから医者をあてにせずに自分で自分を見つめて欲しい。

自分に合うやり方で、自分自身を自分の手で救って欲しい。

 

前の記事に書いたことがある、わたしのやっていた鏡に向かって

「自分自身を卑下するようなことは決してしない、自分を見放すようなことはしない、

自分を犠牲的立場に置かない、自分を一番最後にしない、後回しにしない」

と言い、最後に自分で自分を抱きしめる。という方法も行動療法のひとつだったと思う。

 

うつは絶対に良くなる。

だけど、それには行動が必要だということ。

これからは人のためではなく、自分のために生きよう。