かえってきた
バリから帰って来た。13日に帰って来た。
ビックリするほど打ちのめされて帰って来た。
南国なんて大キライだ。ぱーてぃぴーぽーも大キライだ。
海外なんて大キライだ。おまえらもわたしも大キライだ。
わたしは全然オープンじゃないし弱かったしめちゃくちゃ嫌なやつだった。
あるがままをぜんぶ受け止める度量のある場所だった。
わたしはなぜだか試練を受けているような気になった。
全てが色濃い場所だった。
女性の美しさが半端なかった。花のように凛と美しい。
皆とても美しい所作でお祈りをする。
至る所で花やお供え物が転がっている。ゴミと一緒に転がっている。
ゴミがありすぎて悲しくなった。この国の人は何も思っていない様子だった。
クラクションの音が街中で鳴り響いているし運転も皆とても荒い。
事故が起きているのを2度ほど見た。
野次馬がすごくたくさんいて何故か運転手が「降りて見る?」と言ってきた。
食べ物が辛すぎておなかを下した。
辛いと訴えているのに辛くないと言われる。
おまえの感想はどうでもいいんだよ。辛すぎてむせて鼻から出たんだから辛いんだよ。
携帯の充電器が壊れてほとんど充電が出来ず写真もあまり撮れなかった。
観光地じゃない場所の人々が興味深かった。
セレモニーに参加させていただき沢山踊らせてもらった。
神に捧げる踊りは体がどこかに行ってしまうようで気持ちが良かった。
ここにいてあなたのままでいい、苦しまなくていい、と伝えられた気がした。
それでもわたしはわたし自身を苦しめる一番の存在なんだと思う。
とても人間で無様で醜くてうつくしいのだと思いたい。
イライラした。何を期待していたのだろう。
異国へ行って突然目の前が開けたように変わることを期待したのか。
自分が変わらなければ何も変わらないのに。バリでのわたしはとても無様だった。